新NISA制度に詳しい筆者が、上記の悩みを解決します。
新NISA口座の開設先として人気の高いネット証券ランキングもご紹介しているので、合わせて参考にしてください。
新NISA制度の全体像を把握したい人は、コチラの記事がおすすめです。
新NISAの始め方3ステップ

以下のステップを踏むことで、「新NISA初心者にとっての最適なスタートダッシュ」を切ることが可能です。
順番に詳しく解説していきますね。
ステップ1:証券会社で新NISA口座を開設する
まずは証券会社で新NISAの口座を開設しましょう。
新NISAは、銀行や証券会社で口座を開けますが、証券会社で開くのがおすすめです。
なぜなら、「証券会社のほうが取引できる投資商品が多い」からです。
銀行は「銀証分離」の原則により、リスクの高い投資商品を取り扱うことができません。
そのため、証券会社のほうが取り扱い可能な投資商品が多いです。
新NISAは、以下に挙げる商品に投資ができます。
上記のうち、銀行では「1. 投資信託」しか取り扱いがありません。
証券会社では全てを取り扱っているので、新NISAを最大限に活用したいなら「証券会社でNISA口座」を開くのがベストなのです。
投資信託一本に絞るなら、銀行でNISA口座を開設するのも良いでしょう。
ステップ2:「つみたて投資枠」で投資信託を買う
新NISAには、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2枠があり、それぞれ併用が可能です。
つみたて投資枠は主に「投資信託」を対象とする枠で、月10万円の年間120万円まで非課税で投資できます。
成長投資枠は、投資信託・上場株式投資信託・個別株式・不動産投資信託の全てに投資できるパーフェクトな枠です。月20万円の年間240万円まで非課税で投資できます。
投資信託は「ローリスクローリターン」の安定投資なので、初心者向けです。
なので、つみたて投資枠で投資信託を買うのが一つの安定行動です。投資信託はつみたて投資枠、それ以外に投資するなら成長投資枠を使うのがおすすめですね。
とりあえずつみたて投資枠で投資信託を買っておけば、それだけで新NISAデビューが果たせます。
ステップ3:20〜30年くらい放置する
つみたて投資枠を利用して投資信託を買ったら、あとは20〜30年放置するだけです。
投資信託は、リスクが低い代わりにリターンも低い投資であるため、短期間では大したリターンを得られません。
そのため、次々と売買して稼ぐ性質の投資ではなく、中長期にわたって保有し続けるタイプの投資です。
なので、つみたて投資枠で投資信託を買ったら、後は何もせず20〜30年間くらいずっと持ち続けるのが王道のやり方です。
新NISAでは「非課税期間が無期限化」されたので、どれだけ長い期間持ち続けていても課税されることはありません。ちなみに、旧NISAでは最長でも20年でした。
新NISAは30年でも40年でも非課税で保有できるので、より長期の投資に適した制度になったのです。
新NISA口座の開設先として人気の高い証券会社ランキングTOP3

新NISA口座の開設先として人気が高いランキングTOP3は、以下の通りです。
順番に見ていきましょう。
人気No.1:SBI証券
1944年3月に設立された大沢証券株式会社を前身に持つ証券会社です。一時期はソフトバンクグループの傘下にありましたが、その後に独立して、2008年7月1日に株式会社SBI証券へと商号変更しました。
ネット証券の最大手として有名で、口座数と預かり資産ともにネット証券業界No.1を記録しています。
また、取り扱い銘柄数が最も多いことも強みです。競合の楽天証券やマネックス証券よりも銘柄が豊富です。
次に紹介する楽天証券と双璧をなすネット証券であり、「SBI証券 VS 楽天証券」という構図があります。
特に楽天証券は、SBI証券が売買手数料を0円(ゼロ革命)にしたことをキッカケに、2024年1月に売買手数料を0円にするなど明らかに意識しています。
人気No.2:楽天証券
SBI証券の背中を追う形で、業界No.2を張っている大手ネット証券会社です。三井住友銀行系のDLJディレクトSFG証券を前身に持ちます。
先述のとおり、SBI証券に続いて国内株式の売買手数料を0円にしました。
楽天証券の強みは、投資金額に応じて楽天ポイントが貯められるという点にあります。
楽天市場をよく使う人なら、楽天証券でNISAをすることでダブルポイントを獲得できます。
取り扱い銘柄数などはSBI証券に負けますが、楽天ユーザーなら楽天証券はおすすめです。
人気No.3:マネックス証券
SBI証券と楽天証券に続く大手ネット証券で、業界No.3です。
マネックス証券も国内株式の売買手数料が0円なので、NISA口座の開設先として人気です。
マネックス証券の強みは、「外国株に強い」点が挙げられます。
米国株や中国株に関しては、他の2社よりも取り扱い銘柄数が多いです。
そのため、外国株への投資を優先するなら、マネックス証券は良い選択肢になります。
新NISA口座開設の流れ

新NISA口座を開くなら、取り扱い銘柄に制限の無い「証券会社」が最も良い選択肢です。
証券会社でNISA口座を開くには、一般的には以下の流れになります。
基本的な手順はどこのネット証券でも大体同じです。
口座開設の際に覚えておいてほしいのは、「マイナンバーの情報登録が必要」になることです。
2016年1月から、銀行口座や証券口座を開く際のマイナンバー登録が「義務化」されました。
義務化の理由としては、マネーロンダリングや偽名での口座開設などの不正な口座操作を防止するためです。
もし「金融機関にマイナンバーを登録するのは怖い...」と思う人は、以下の記事を読んでください。
新NISAで初心者におすすめの投資信託2つ

新NISAの口座を開いたら、つみたて投資枠を使って「投資信託」を買いましょう。
ここで初心者におすすめとなる投資信託は、以下の2つです。
上記はどこの証券会社でも取り扱いのあるメジャーな投資信託で、「インデックスファンド」に分類されるものです。
インデックスファンドとは、中長期的にリターンを目指す投資スタイルであり、NISAとの相性が良いです。
新NISA口座を開いたら、まずは上記2つの銘柄名でサイト内検索をかけて、「つみたて投資枠」で投資しましょう。
卵は一つのカゴに盛るな
「卵は一つのカゴに盛るな」という投資界隈で有名な言葉があります。
これは、
卵を一つのカゴに入れると、カゴを落とした時に卵がすべて割れてしまう。複数のカゴに卵を分散して入れておけば、割れずに済んだ卵からヒヨコが孵るかもしれない。
という意味を含んだ言葉です。
投資に置き換えると、
一つの銘柄に集中投資すると暴落した時のリスクが大きいから、複数の銘柄に投資(分散投資)しておけば、値下がりした時のリスクを最小限にできる。
ということ。
この鉄則を簡単にクリアできるのが、「S&P500」や「オールカントリー(オルカン)」です。
S&P500は米国の主要企業500社に分散投資する銘柄で、オールカントリーは世界中の先進国と新興国市場に分散投資する銘柄です。
なので、とりあえず「S&P500」もしくは「オールカントリー」に投資しておけば問題ありません。
【まとめ】初めての新NISAは、つみたて投資枠で「投資信託」を買えばOK

新NISAの簡単な始め方
- 証券会社で新NISA口座を開設する
- 「つみたて投資枠」でS&P500もしくはオルカンを買う
- 20〜30年くらい放置する
上記3ステップでOK!
最初は「S&P500 or オルカン」のどちらかを選ぶのがおすすめですね。
米国の経済は右肩上がりで成長しているという理由から、特に「S&P500」が人気です。
そして、新NISA口座の開設先は、以下の証券会社がよく選ばれています。
「新NISAの始め方が分からない」という人は、ぜひ当記事を参考にして、さっそく今日から新NISAを始めてみましょう。
新NISA制度の概要を学びたい人は、以下の記事も読んでください。